Web進化論を読み終えて

  • メモ

後で思い出せるように、自分が興味深いと思った点のキーセンテンスだけまとめておく


・グーグルが真実だと見出した10の事柄
Googleは情報発電所
Googleロングテール企業(小さな市場を無限に集めてうんちゃか)
・あちら側はプロフェッショナルが管理
Googleの株価は社員一人あたり2億円。日本企業だったらせいぜい2000万。
・企業内の情報共有を進めることで爆発的なパワー
・参加自由のオープンさと、自然淘汰ロングテールに組み込むとすごいことが起きた
Webサービスを提供する意義にはSEOの側面もあった(利用しているサイトからリンクが張られるから)。
・情報を公開してパイを大きくしよう
・あちら側とこちら側のコスト差は大きい。それによりこちら側からあちら側へのシフトが起きるはず
検索エンジンは、情報の供給側と需要側をある言葉の組み合わせで結びつける
・ネット上にRSSフィードが溢れるようになった。それらは容易に加工することができる。
・ブログは総表現社会層に「ふーん、そうだよね」的な連帯を生む
総表現社会=チープ革命×検索エンジン×自動秩序形成システム
・玉を選び出す技術が進むにつれて、情報の競争は激化していく。プロフェッショナルとアマチュアも関係ない。
・マルチメディア検索においては、人を介在させたほうがいいのかもしれない
・Adsenceなどの収入は物価がまったく違う発展途上国の人たちにとってはとても大きなお金になり得る。これをもってGoogleは経済格差の是正を言っている。
・知的生産・成長の場としてのブログ
・リアル世界でのオープンソース的活動の試みもある。(コレラ対策の話、MITのオープンコースウェアの話)
・読み終えた本を共有するブッククロッシング
SNSのネットワークはページランクのグラフ構造と類似。それなら人間検索エンジンができるはず。
予測市場であるアイオワ電子市場での大統領選の話
・不特定多数無限大の混沌を技術でよい方向に向けることができるはずだ
・若者達の思想の市中は、オプティミズムと果敢な行動主義
・インターネットによってスキルの高速道路ができた。しかしその先は大渋滞
・高速道路が敷かれているのか敷かれていないのかを考えることも重要
・高速道路の終点へ向かうのも、ない場所を行くのもよいだろう
・「コンピュータの私有」に感動したゲイツ、「インターネットの無限の世界」に感動したページとブリン
・これからはあちら側・信頼アリの分野が伸びる
・状況に応じて生き方を変えるほうがリスクが小さい。固執しすぎは駄目。
・今の日本のイスタブリッシュ層の人間は会社を辞めた経験がない→海外企業との人の実力の差に
・若いうちはモノが見えていない方がいいこともある
・確実でも想像できるものはつまらない
・自社の粗探しをするのではなく、自社の個性・強みを見極めてそこを伸ばすべき

  • 書評

梅田氏のWebに対する視点が伝わってくる良書。また、ベンチャー志向の人たちにとっては啓発的なことも書いてあってよい。
これから先IT技術はどんな分野でもWebと切り離せない関係となっていくだろうと個人的には思うので、ITに関わるものはとりあえず読んでおいて損はないと思う。


この本を読んで、抽象的なレイヤで技術の方向性を考えることも重要だなと思った。具体的な技術を盲目的に追いかけても駄目。これから先気をつけていこう。


とりあえず、読んでてワクワクする事間違いなし!!

  • 次に読む本

先日紹介したリバレッジリーディングを読む

レバレッジ・リーディング
本田 直之
東洋経済新報社
売り上げランキング: 299
おすすめ度の平均: 4.0
3 「読書」と思ってはいけない
4 内容は普通だが・・・
2 ブックオフ対策のためのパンフレットなの?